「検査では異常がないのに痛い」
慢性痛の人が最も混乱するポイントですが、近年の研究ではこの現象は明確に説明されています。
結論から言うと、慢性痛は組織の損傷ではなく、脳の痛み処理システムの誤作動で起こるケースが多い、というのが現在の国際的な共通認識です。
そもそも痛みは、筋肉や関節そのものが感じているわけではありません。脳が「これは危険だ」と判断したときに、痛みとして出力されます。この考え方は、Melzack & Wallによるゲートコントロール理論(1965年)で示され、痛みは脳の判断結果であるとされています。
慢性痛で特に重要なのが中枢感作(Central Sensitization)という状態です。これは脳や脊髄が過敏になり、本来は問題ない刺激まで痛みとして感じてしまう状態を指します。この概念は、Woolf(1983年)によって示され、慢性痛は「警報装置が鳴りっぱなし」の状態だと説明されています。
では、なぜ脳は誤作動を起こすのでしょうか。研究では、長期間の痛み、不安やストレス、動かさない期間の長期化、「また痛くなる」という恐怖が関与するとされています。特に重要なのが恐怖回避モデル(Vlaeyen & Linton, 2000年)で、痛みを恐れて動かないことで、脳がさらに過敏になり、痛みが固定化する悪循環が起こります。
このため、揉んだりストレッチしたりするだけでは改善しにくいのです。一時的に楽になるのは脳に「今は安全」という信号が入るからですが、動作や恐怖の記憶が変わらなければ、脳の判断基準は元に戻ります。Moseley(2007年)の研究でも、痛みの理解と安全な運動体験が改善に重要だと示されています。
重要なのは、脳には可塑性があり、学習し直せるという点です。痛みの少ない範囲での運動や、動きながらの施術、「動いても大丈夫だった」という体験を積み重ねることで、脳は「この体は安全だ」と再評価します。この考え方はPain Neuroscience Education(Moseley & Butler, 2015年)でも支持されています。
慢性痛は体が壊れている状態ではなく、脳が過剰に守ろうとしている状態であることが多い。だからこそ、正しい知識と安全な動きの再学習が、根本改善のカギになります。
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