アミノ酸は、私たちの身体をつくる“タンパク質の最小単位”であり、筋肉・臓器・皮膚・ホルモン・酵素など、生命活動のほぼすべてに関わる重要な栄養素です。食事で摂ったタンパク質は体内でアミノ酸に分解され、必要に応じて再び組み立てられることで、身体の材料として働いてくれます。
中でも「必須アミノ酸」と呼ばれる9種類(バリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、メチオニン、フェニルアラニン、リジン、スレオニン、ヒスチジン)は、体内で合成できず食事から摂らなければなりません。これらが不足すると、筋肉量の低下、疲労の蓄積、集中力の低下、肌や髪のトラブルなど、さまざまな不調が起きやすくなります。つまり、必須アミノ酸は“健康の基礎”をつくる土台と言えます。
さらに、慢性痛の改善や寝つきに関係するアミノ酸として注目されているのが「トリプトファン」。これはセロトニンやメラトニンの材料となるため、ストレス緩和や睡眠リズムのサポートに役立つと考えられています。また、筋肉の修復に関わるBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)も、痛みや疲労感の軽減に寄与すると言われています。
もし今、疲れやすさ・睡眠の質・肩こりや慢性痛などの悩みを感じているなら、日々の食事にアミノ酸がしっかり足りているかを見直すことが大切かもしれません。食事やサプリメントを上手に活用しながら、身体の声に耳を傾けてみましょう。
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